033(おみさ)と申します。長年の音楽鑑賞やライブ通いを記憶だけでなく記録に残してみようかな~
by 033_MFS
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サムサッカー
THUMBSUCKER

サムサッカー_c0024243_23484951.jpg【オレゴン州の郊外住宅地、典型的な中流家庭。愛情あふれる両親と小さい弟に囲まれ何不自由なく暮らす17歳のジャスティン(ルー・プッチ)は、はたから見れば恵まれた普通の高校生。だが、彼は親指を吸う(thumb sucking)クセを治せず悩んでいた。行きつけの風変わりな歯科医ペリー(キアヌ・リーヴス)が、催眠術を施し癖は治ったものの、挙動不審に陥ったジャスティンはADHD(注意欠陥多動性障害)と診断され、抗うつ剤を処方される。薬の効果で、見違えるほど活動的になるジャスティンだったが・・・。】

全米で話題を呼んだウォルター・キルンの同名小説を基に、グラフィック・アーティストであり、NIKE、GAPなどのTVCMやミュージック・クリップを手掛けてきた人気映像クリエイター、マイク・ミルズが長編映画監督デビュー。音楽は、監督がインスピレーションを受けた故エリオット・スミスによるナンバーと、その意志を継いだポリフォニック・スプリーのリーダー、ティム・デラフターが担当。

【脚本・監督】 マイク・ミルズ
【出演】 ルー・プッチ <05年ベルリン映画祭銀熊賞(最優秀男優賞)受賞>/
キアヌ・リーヴス/ティルダ・スウィントン/ヴィンセント・ドノフリオ/ヴィンス・ヴォーン/ベンジャミン・ブラット
◆公式サイト

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漠然とした不安を抱きつつ、自分自身を模索していく少年の心の成長を中心に、中流家庭の歪みと親子関係も描かれている。 誰もが経験するであろう苦悩、挫折、好奇心、希望など、普遍的な出来事を扱った青春映画。
親指をしゃぶる癖を持つ高校生という設定からしてユニーク!全体的にほのぼのとした雰囲気でユーモアがあってちょっぴり皮肉もきいて、シリアスすぎないヒューマンドラマである。

主人公を演じた20歳の新人、ルー・プッチがイイ!内向的なオタク系から、ディベート部での雄弁なキャラへの変貌がすごい!実年令より若く見えて可愛い、ハマリ役!小生意気でおませな弟クンも憎めない。
お目当てのキアヌ・リーヴスは怪しい人物を棒読み真顔で演じていて、笑えた。母親役のティルダ・スウィントンは、最近売れっ子だけあって存在感あったわ。息子との接し方に戸惑う父親といい、迷える登場人物たちの人物描写が絶妙で面白いのが見所でしょうか。

年齢的に10代の苦悩より、思春期の子供を持つ親の大変さに同情。「17歳の子供の母親になるのは強烈な体験よ。ない答えを期待されて・・。」というセリフが印象的。

監督が込めたメッセージは“大切なのは、答えのない人生を生き抜く力-”。
シンプルで抽象的な表現だけど、自分のコンプレックスから現実逃避しないで、それを受け止め乗り越えていける内面的な強さを持て!ということだね。

単なるポップな青春映画で軽く流して見ればいいかなと思ったら、最後は家族愛にほろりとさせられ、NYの街なかを少年が希望に満ちた顔で駆け抜けていくラストシーンが感動的!映像をやさしく包んだ音楽もよかった♪
11/3まで上映予定が今週末で打ち切り。傑作とは言わないが、心温まる佳作だったよ!
サムサッカー_c0024243_23505423.jpg


by 033_MFS | 2006-10-24 23:51 | 映画
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