033(おみさ)と申します。長年の音楽鑑賞やライブ通いを記憶だけでなく記録に残してみようかな~
by 033_MFS
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THE POGUES@AX(7/26)
アイリッシュ・トラッド・パンク のキング・オブ・キングス!!アルコールを燃料に80年代~90年代初頭のUK/アイリッシュ・ロック・シーンを席巻したハッピー・バンド(以上ベスト盤の帯の紹介文より)、ポーグスの10ン年ぶりの来日。
アイルランド生まれでロンドン育ちの酔いどれシンガー、シェインは酒が原因による失態や体調の悪化などでバンドを脱退して・・・という音楽性とは関係ないところで、見逃してはいけない!との直感で、フジロックに先駆けての(ウォームアップ?)単独公演へ参上だっ!

折しも台風7号関東縦断の恐れがあるため上司から「早く帰ったほうがいい」と促され、お言葉に甘えて定時で退社して会場へ向かった。
完売で当日券の販売は無しということもあって、会場外には「チケットゆずってください」プラカードを持った人を多く見かける。会場内は異常なくらい長蛇の列ができていたが、トイレでもドリンクでもなく物販を買い求める人たちだった。
客層がいつもより年令高めで自分より年上の人も多くてちょっと嬉しくなる。
やたら瓶もののアルコールをラッパ飲みしてる人が多い、外国人も多いっ!
開演前後の盛り上がりかたといったら近年行ったライブの中でも最高の熱気だったかも。

ベスト盤を最近一聴したばかりで昔のPVを1、2曲見た程度なので、ステージ上に6本ものマイクが横一線に並んでいることからしてフシギ。メンバーが登場して理解できた、ギター、ベース以外に笛?バンジョーにアコーディオンがいてコーラスもするんだ~。
みんな老けててアルバムのジャケとは別人のパンクとは縁のなさそうな風貌のオジちゃんたちだ。(40代後半?らしいけどプラス20才ぐらいに見える人が4、5人ほど・・)
シェインは4曲ほど歌うと他のメンバーがヴォーカルの曲へバトンタッチてな具合で舞台裏へ消えて、次は2~3曲、その次は1曲で・・と袖に引っ込む間隔が短くなっていく。歩き方はよろよろしていてヤバそうに見えたけど、徐々に調子よくなってきて声も出ていたように感じた。終始片手には炭酸水?で割ったアルコールとおぼしき飲み物を手放すことはなかった。
シェイン以外のメンバーも観客のノリが良くて機嫌よくエネルギッシュにプレイしていた。(飲み物は水!)動きが軽快でピアノもステキなスキンヘッドのアコーディオンの方が気に入ったな。
リバーダンスでお馴染みのアイリッシュ・ミュージックにパンク・ロックを加えたサウンドは独創的で、軽いカルチャーショックを受けてしまった。
よ~く見ると20代の若者も多くて、歌詞もバッチリ覚えて合唱しているのには驚いた!アンコールの“フィエスタ”で興奮した観客の暴れっぷりは凄かった。

友人が最前列で観てたので、選曲や演奏について昔からのファン視点でのコメントに期待するか。

フジではコールドプレイとカブって見れなさそうだったから単独公演行きを決めたのだが、タイムテーブルはビミョーにズレている。また見に行けちゃうかな?!
by 033_MFS | 2005-07-27 14:27 | ♪音楽-LIVE
メリンダとメリンダ
Melinda and Melinda

【マンハッタンのビストロで「人生は悲劇か、喜劇か?」と議論する劇作家たち。ワケありの過去を持つ主人公メリンダがニューヨークにやってきて・・という同じ状況設定から、さまざまな出会いに導かれながら、ちょっとした選択の差で悲劇と喜劇に別れていく運命が(劇作家たちの創作上で)展開されていくふたつの物語。】

70歳近くになっても年1本のペースで撮り続けている才人ウディ・アレン監督'04年の作品。
悲劇派と喜劇派それぞれの作家が考える‘悲劇編’と‘喜劇編’の物語が交錯しながら同時進行で展開され、メリンダ役はどちらのバージョンもラダ・ミッチェルが扮し、他の登場人物は似たような設定だが全く別の俳優が演じている。

悲劇編のメリンダはネガティブで不幸な雰囲気が漂っていて、喜劇編のメリンダは明るくて奔放な感じ。(一応髪型がパーマかストレートで区別できるようになってはいるけど・・)
女友達がメリンダに新たな恋人を紹介しようと親身になってあげるが、どちらの物語も黒人のピアニストと運命的な出会いをする。あと登場する夫婦の亭主は売れない俳優だったり、終末に飛び降り自殺する!って騒ぐ人が出てくるなど、どちらも共通点が多いのは意図的なのだろう。
頭の切り替えをして観ていないと自分の思考回路まで錯綜しちまう。ピアニストとは結ばれないけれど、悲劇と喜劇の2つのラブ・ストーリーは180度異なる結末を迎える。

ラダ・ミッチェル(「ネバーランド」でジョニー・デップの妻役は見ていない)は好演していたけど、モテ役するには説得力なかったかな。ジョニー・リー・ミラーは「トレインスポッティング」でのカッコよさがウソだったかのような情け無い役柄を演じていてしかもやつれ気味で悲しかった。。
お嬢様育ちの人妻役のクロエ・セヴィニーとコメディアンのウィル・フェレルがイイ味出してた。

特にウディ・アレン好きでも嫌いでもないが、人生の滑稽さを普遍的テーマで一味違う発想で作ったのは面白い。ただ途中から浮気話がメイン?みたいなすり替えられた物語に感情移入できず消化不良。
くすっと笑うか苦笑いするような内容(字幕上では)だったのに、4人組で来ていた外国人がずっーとゲラゲラ大笑いしていたことのほうが気になっちゃった。
by 033_MFS | 2005-07-25 01:05 | 映画
4年ぶりに地球に遊びに来たメディシンマン
♪ “Dynamite” / JAMIROQUAI

奇抜な帽子がトレードマークのジェイ・ケイ率いるジャミロクワイの6thアルバム。90年代初めのアシッド・ジャズというムーヴメントから英クラブシーンに現れ、ソウルとファンクをミックスしたポップ・サウンドを全世界で通算約2000万枚も売り上げてきたバンド。(JK以外オリジナル・メンバーは残っていない・・)
“Virtual Insanity”がバカ売れした時は冷ややかに見ていたのに、義理で行ったライブでJKのルックスとダンスに惚れてから初期の音楽性もイイじゃん!と思った、所詮ミーハーなファンである。

感想を書くタイミングを逃していただけで、新作はそこそこ気に入っている。発売後1ヶ月ほど経つけれどあんまし話題になっていないみたい・・?
本国では落ち目という辛口な批評も聞くが、作品の良し悪しとセールスは比例しないからなぁ。
腕利きのベーシストが脱退してからの前2作は、プログラミングを多用したごてごてしたサウンドで落ち着けない感じもあったが、新作は機械音満載でも全体的にメロウで心地よいビートとサウンドなのだ。

1曲目の1stシングル“Feels Just Like It Should”はヘヴィな曲でJKによるヒューマン・ビート・ボックスでベース・ラインを構成。(富士ゼロックスのCMでやってたアレのことか?)
3曲目の“Seven Days In Sunny June”がお気に入りで、アコギにピアノという優しい音にゆったりしたテンポでサビのメロが初期っぽくていいんだなー。
10曲目の“Black Devil Car”のロック的要素と軽薄な歌詞は欠かせないでしょ、ハイ。

過去最長となる4年のインターバル、レコーディングの大半がアメリカ、初めて正式なプロデューサーを起用など異例づくしだったようだ。従来のキーボードによる作曲からギターを中心の曲作りに挑戦したというのは面白い。
グルーヴィでディスコもファンクもロックもダンスもある独特の音楽性で楽しませてくれれば満足♪あと特筆すべきはJKの歌声、素晴らしい~!
by 033_MFS | 2005-07-22 01:42 | ♪音楽-レヴュー
日比谷野外音楽堂
KK@野音(7/17)行ってきた。(小っ恥ずかしいのでイニシャルだけ)

野音ってイイよな~ってことを書きたかったので。正式名称は‘日比谷公園大音楽堂’てゆうみたい、歴史もありそうだ。
海外アーティストはここではやらないんだよねぇ。なので野音は年に1度行けるかどうかってペースなのだが結構好きな会場、痛い目にあってないからそう言えるのかもしれない。
まず場所がいい。ちょっと歩けば銀座だし公園の中という環境もよくて会場の外では屋台が出ていてミニ祭りな風情がある。
座席ありといっても横長のベンチで、勾配もあってステージとの距離感は近い。キャパは2500人程度だから渋公ぐらいか。
雨が降ったり炎天下では最悪だけど、夕暮れ前からスタートすると夜には涼しい風が吹いてきて気持ちいい~。
あとビールが飲める!座席有りのホールって大抵売ってないよねぇ(?)。武道館はOKだったりNGだったりするかな。一度会場入りの際に持ち込み不可でその場で飲み干せと言われたこともあったような・・。

KKはファンクラブ限定販売の公演だったようで、コアなファンも初めて聴くようなシングルB面とかやってた。新譜は何年も買ってないけど、過去の曲ならついていけるので懐かしい曲が多くて楽しんじゃったわん。
キヨシローや元春さんが作った曲のほうがいいなと思ってしまうのはKさんには酷かしら。
8:15に終演しないとヤバイとか言って押せ押せだったけどホントに8:30で終わらせてた。ご近所に皇居があるしやっぱ時間制限はウソではなさそうだ。
by 033_MFS | 2005-07-18 23:51 | ♪音楽-LIVE
注目のUK新人
♪ “Young For Eternity” / THE SUBWAYS

ロンドン郊外のウェルウィン・ガーデン・シティ出身の平均年齢18歳の3人組、ザ・サブウェイズのデビュー・アルバム。
プロデューサーは、コーラル、ズートンズ、エコバニetcとの仕事で知られているイアン・ブロウディ(ザ・ライトニング・シーズ)。
G&VoのビリーとDrのジョシュが兄弟で紅一点のB&Voのシャーロットはビリーのガールフレンドだって。
先行シングル“Oh Yeah”はポップでパンキッシュなガレージ・ロックで、よく目にする写真から見た目もロケンローな心意気に好印象を持った。まっ、3ピースだし若いから初期衝動の勢いだけのストレートな作品なのだろうと聴いてみた。

1曲目がアコースティック・ギターに情感ある歌声で始まったのには意表をつかれた。途中から軽快にはなるけれどメランコリックだし、アルバム全体を通してもアコースティックなサウンドは3分の1ぐらいある。
2曲目の“Holiday”はドライブ感あるギターにサビでテンポが変わりシャロ嬢のah-ah-ah♪ってゆうコーラスは絶妙だし、3曲目の2ndシングル“Rock&Roll Queen”もシンプルでカッコよくて、サビでの男女ヴォーカルのbe my~be my♪というフレーズは耳に残る。10曲目の“With You”はキレのあるギターにエモーショナルでメロディアスな歌が好きだな~。
といった感じで、基本的に1曲平均3分の疾走感あるポップな歌メロ&コーラス中心の爽快な直球ロックである。
激しいギターとキャッチーな曲に繊細な曲も書けるということでは、ヴァインズに近いのかな。

男女ツイン・ヴォーカルという前宣伝であったが、メインのヴォーカルはビリーのようだ。一度で覚えられる特徴ある声質とはいえないけれど、フツーに上手いしシャウトがイケてるし、意外とソウルフルなのが気に入った!シャロ嬢のクールでけだるそうな甘い声は魅力的だけど、バッキング・ヴォーカルでスパイス的な役割でよいのではないかと思う。

期待以上の上出来なデビュー・アルバムだった。サマソニで新人を見逃してしまうことが多かったけど、今年はしかと目撃したい!
by 033_MFS | 2005-07-17 01:04 | ♪音楽-レヴュー
Ash@Liquidroom(7/11)
アジカンことASIAN KUNG-FU GENERATION主催のフェスに出演するためAshが今年1月の来日公演から早半年で再来日!アジカンは食わず嫌いなのでこのフェス<邦楽4組+UK4組@横アリ>はパスして(てか即完売で買えなかったのだが)、1日だけの単独公演に賭けたのだっ!

月曜日だってゆうのに開場前からリキッド内は賑わっていた。前回のライブで楽しませてくれたマーク側の3列目あたりに陣取る。19:15ごろメンバーが登場し開演するが、ティムの無精ヒゲは濃い~し、シャロたんのメイクは薄いし、マークの目つきはぼんやりしてて、ちょっとお疲れ気味?
いやいや、“Meltdown”からスタートすると前方の観客はすぐにヒートアップして祭り状態で、それを受けて嬉しそうにノリノリの曲を連発するといつもの元気なAshだった。
マークの無茶苦茶に低い位置で弾くベースと睨みをきかせたフシギなパフォーマンスに見入って何度も笑かしてもらった。この日はリックの誕生日で♪ハッピーバースデートゥーユーを合唱したり、ティムのMCがやたら饒舌とアットホームな雰囲気で、地元でプレイしているかのようにリラックスしていたようだ。(と勝手に納得)

“Kung Fu”の間奏でティムがマークに「アレやれよ」「えっ、マジ?(視線はなぜか上のほう)ここはムリじゃない?」「大丈夫だって!」らしきやりとりを交わしたのちに、半ば強引にベースをもぎ取るとマークはスピーカーの上を伝え歩きし始めた。最上まで登ると天井の鉄パイプにぶらさがって‘うんてい’のごとく移動して観衆の真上まできたらダイブ!手の届く位置だったので近づいて手にタッチしといた。終演後お咎め受けただろうな・・。

シャロたんは横っ腹のぜい肉が気になったけどいつもより笑顔が多くてラブリーだったし、ティムはスローな曲になると極端に歌へたっぴになるけどご愛嬌ってことで。リックのドラムが一番安定していて、マークは意外な運動神経の良さを披露するなど、リズム隊が大活躍していたなー。
アンコール入れて2時間ぶっ通しで、レアな曲からカヴァー(“Teenage Kicks”、“Only in Dreams”) にベスト盤のオンパレードとてんこ盛りのサービス満点な内容だった!最近は前方でも手すりのある所で観ることが多かったので、前後左右にもみくちゃにされるのは久しぶりで、予想外の長丁場はちとキツかったけど、全身の毛穴が開いたかの大汗をかいて体内の毒素を放出して爽快感を味わった。帰途につくころには筋肉痛になっていた。。
by 033_MFS | 2005-07-13 01:15 | ♪音楽-LIVE
将来が楽しみな兄弟バンド
♪ “The New Fellas” / THE CRIBS

英ウェイクフィールド(西ヨークシャー)出身の3人組、ザ・クリブスの2ndアルバム。双子 (g&b) のツイン・ヴォーカル+弟(dr)という兄弟バンド。
昨年のデビュー・アルバムはジ・オーディナリー・ボーイズが推奨していたので聴いてみたら、ガレージ・ロックやローファイ・ポップと言われてるサウンドはザ・リバティーンズをポップにしたという感じで、気に入っちゃって愛聴盤の1枚になったのであった。(thanks to プレストンだな)

新作は1stの延長という感じで音楽性の大きな変化はないが、メロディやコーラスにギターどれをとっても洗練され、サウンドはよりポップによりパンキッシュにと明快になったという印象。
前作が1週間程度のレコーディングでほぼセルフ・プロデュースに対して、今作はエドウィン・コリンズ(オレンジ・ジュース)がプロデュース+キーボードってのもプラスに影響したようだ。
でも相変わらずの自由奔放ぶりで、1曲目の1stシングル“Hey Scenesters!”からはっちゃけてる!どことなくチープでレトロな雰囲気や音程ずれてないか?!というヴォーカルも愛すべきものがある。
US、UKのインディ・ポップ゚嗜好で何よりも遊び心があるってゆうのかな、楽しんでるのが伝わってくる♪“The Wrong Way To Be”がみんなの歌的なノリで手拍子のようなコーラスといいサイコー!
最後まで衰え知らずの軽快なポップ・アルバムで、今年も愛聴盤になること請け合いだ。

(ロンドンのテロはショッキングな出来事ですが敢えてポップな作品に触れてみました。。。不謹慎てわけではないのよ。)
by 033_MFS | 2005-07-09 23:19 | ♪音楽-レヴュー
マンチェ出身のニュー・カマー
♪ “Everything Is” / NINE BLACK ALPS

英マンチェスター出身の4人組、ナイン・ブラック・アルプスのデビューアルバム。いわゆる一般的にイメージするマンチェ・サウンドとは異なり、USグランジのニルヴァーナやソニック・ユースに近いハードなサウンドを聴かせるとの評判で第六感がはたらいてしまった。ニルヴァーナは後追いでグランジ・ブームに乗っかれなかったけど、基本的にノイジーで歪んだギター好きなもんで。

1曲目から激しいギター・ロック・チューンで3曲目までたたみかける。4曲目“Unsatisfied”のメランコリックな曲がもっとも気に入った♪
中盤以降の曲では2ndシングル“Shot Down”前後の流れもカッコよくて、そのまま最後まで突っ走ってる!
激しいサウンドだけでなくメロディアスでポップでもあり、アコースティックの曲もあって、マンチェらしさが無いとはいってもUKの繊細さは感じる。このサウンドは、やっぱり引き合いに出したくなるヴァインズ以来の衝撃かな。

新人の荒削りな魅力も好きなんでライブ見てみたいなと思ったら8月末に来日公演があるというじゃないかっ。
テンション上がってこのアルバムの勢いそのままにチケットを買いに行ったら150番台だった。え~全然売れてないってこと?!
by 033_MFS | 2005-07-06 01:43 | ♪音楽-レヴュー
Dear フランキー
英題 : Dear Frankie

【英グラスゴー近郊の港町が舞台。耳の不自由な少年フランキーは母親のリジーと祖母の3人でスコットランド内を転々としながら暮らしている。
母親は息子に「父親は船乗りで世界中をずっと旅している」と嘘をついて父親のフリをして息子宛の手紙を書き続けていた。ある日、架空の父が乗っているのと同じ名の船が彼らの港町に寄港することになり、1日だけ父親役を演じてくれる男を探すが…。 】

暴力亭主から逃れるために引っ越しを繰り返し真実を我が子に打ち明けられない母親、まだ見ぬ父への想いを募らせる息子。母子家庭や聴覚障害という恵まれていない環境だが、感傷的にならず日常をユーモアをまじえた温かい視点で描いた人間ドラマで家族の絆や血縁の意味を考えさせられる。

本作が長編第1作目となる監督のショーナ・オーバックをはじめ製作、脚本が女性であることも興味深い。DV<ドメスティック・バイオレンス>被害者の心の痛みの描写や理想的なキャスティングができたのは女性ならではかも。

まず少年役のジャック・マケルホーンが苦境でも明るく素直で前向きな姿を繊細に演じていてとても愛らしい。子役の演技達者に騙されてはいけないと思いつつ頑張れ!と応援したくなる。
そして母親役のエミリー・モーティマーは傷ついた過去で周囲に心を閉ざし、息子に嘘をついている罪悪感に苦しみながらも懸命に息子を守ろうとするシングルマザーを好演している。嫌味のない可愛らしい女優さんだ。
レンタル・パパ役のジェラルド・バトラーは何かフェロモンがでてると思ったら、映画化「オペラ座の怪人」のファントム役で日本でも既にブレイク済の俳優だった。陰りのある謎めいた男を渋く優しく演じているが、まっ、この役柄のストレンジャーがニクイぐらいさりげなくいいヤツなんだなー。他にも脇を固める祖母や近所の友人に少年の学友なども皆いい味だしてる。

ニセの父親との交流が母子にプラスの感情をもたらし、また本当の父親が登場してストーリーは終章へ向かうのだが、細部は書かないでおく。ちょっと予想外の小粋なオチで希望を感じさせる余韻が残る結末はよかった~。最後はほろ泣きしちゃった・・。
シンプルなストーリーの小作品だが胸を打つ秀作。おとぎ話の雰囲気にぴったりのロケーションの風景にも和んでしまう。

“Teenage Fanclub”の音楽のように温もりに満ちたほのぼのとした映画でおすすめ。◎
by 033_MFS | 2005-07-03 23:41 | 映画


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