033(おみさ)と申します。長年の音楽鑑賞やライブ通いを記憶だけでなく記録に残してみようかな~
by 033_MFS
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SIMON & GARFUNKEL@Nippon Budokan(7/15)
60年代後半、世界を魅了した美しいコーラスとアコースティックギターのフォークデュオ、サイモン&ガーファンクルを武道館で観てきました。

映画『卒業』('67)の挿入曲“Sound of Silence”や“明日に架ける橋”('70)はあまりにも有名すぎる曲ですし、“コンドルは飛んで行く”('70)は音楽の教科書に載っていたように記憶してます。S&Gを身近に感じたのは80年代に女性バンドThe Banglesがカヴァーした“冬の散歩道” ('67)を聴いたときですね。こんなカッコいいロック調の曲も書いていたのか~と驚いちゃったもん!

S&Gにとっては16年ぶりとなる3度目の来日公演、名・東×2・阪・札幌いずれも会場はドーム。「一生に一度は観ておくべきアーティスト」とは思ったけれど、東京ドームの音響は良くなってきてると感じてはいるものの、美しいハーモニーが反響しそう・・と見送ってしまった。すると、東京ドームの売れ行き好調により今回の来日ツアーで唯一のアリーナとなる武道館が追加されたではないか!
SIMON & GARFUNKEL@Nippon Budokan(7/15)_c0024243_6243418.jpg
「これは観に行くべき!」と第六感が働いたのだが、S席の料金はドーム公演の13,000円に対して武道館は20,000円!友人らの反応は鈍かったけど、暇と小金を持て余す有閑マダムを誘えば断らないだろう・・いや、むしろ喜ぶかな、と取りあえず発売日にチケを2枚押さえておいた。案の定、マダムは観に行っていいと言うので、先月リリースされた69年に行なわれた全米ツアーの未発表音源を収録した『Live 1969』を渡しておきました。

端ブロックでありましたがアリーナ最前列の良席!仕切りは鉄柵でなくロープ。 ドーム公演も観たという後ろの客が「観客はずーっと総座り、アンコールはスタンディングオベーションになるけど全体的に静かで、演出も特にサプライズないから、ふははは」とお連れさんにあれこれ説明していたのを聞いてしまった。。

客層は中高年の男性が多く、熟年夫婦や団塊世代&ジュニアの親子と、今まで行ったライブで最も年齢層が高かったかも?! ステージ真横の2階席はぎっしり埋まっていたが、隣りのエリアはがら~んとしてたり。スタンド席はS席よりA・B席のほうが売れてたみたい。

19時10分過ぎ、スクリーンに2人の幼い頃の写真や世界の歴史の変動や映画『卒業』のシーン、最後に武道館の外観が映し出されると、現在67歳のポールとアートの2人が静かにステージに登場。会場の拍手がなかなか鳴り止まず、照れ臭そうにちょこちょこお辞儀をする2人。背の高いほうがアートでギター弾くほうがポールであることは、知ってましたよん。

弾き語りでスタートすると、“冬の散歩道”でバックバンドも加わって華やかに!バンドはギター×2、鍵盤×2、ベース、ドラム、パーカッションの基本7人だったと思うが、楽器の持ち替えイロイロあり。チェロ、ウッドベース、変わった弦楽器、民族楽器(笛)、アコーディオン、サックス、テルミンなど最後のメンバー紹介で総勢10名だったことを確認。ドラムだけ若めであとはテクのあるベテラン揃いでございましたー。

「コンバンハ、トキオ!」、11歳のときに出会って15歳でレコードを出したという曲説明で「ジュイッサイ」「ジューゴサイ」と日本語を交えるアーティが可愛い~!

陽気な曲と静寂な曲、バンドとアコースティック、メリハリある曲順構成で進行。 “Scarborough Fair”では原曲の印象そのままに2人の美しいハーモニーとアコギの響きの調和にチェロの音色も素晴らしかった!!!
これまた有名な“Mrs. Robinson”に“コンドルは飛んで行く”を演奏した後はアートとポールのソロ・コーナーへ。

アートはアコースティック調なポップで時々バンドの派手なアレンジが入るけど歌声メインで聴かせてくれ、ポールはワールドミュージック的な要素が強くバンド大音量でS&Gとは別世界でした。ポールのほうが現役感のある力強い歌声だったわ。というか、ソロのときのほうが活き活きしてるように見えたのは気のせい?! どちらかといえば、ちょっと衰えを感じたものの独特な優しい声質のアートの歌声に魅せられました!

再びS&Gのセットに戻り、“My Little Town”で観客が楽しく手拍子を打って盛り上がると、“明日に架ける橋”のピアノのイントロが・・。ここで、この曲持ってこられちゃうなんて、不意打ちの感動がジワ~っ。1番をアート、2番をポールがソロで、3番を2人で歌うスタイルでしたが、アートの歌声でウルウルきてたのに、ポールがソウル/R&B調に崩して歌ったもんで涙腺のスイッチが入らず。(苦笑) 最後のアートが全力を振り絞って歌う姿はやっぱりハイライトだったわ♪ この曲が大ヒットした70年に2人の音楽に対する意見の違いが表面化して解散してしまう、何とも皮肉なエピソードは最近知りました・・。作曲した自分よりアートの歌声が絶賛されて嫉妬したという話があったとか。友情は深いが音楽面では相容れないものがあるのでしょう。

後ろの人が話していた通り、アンコールはしばしスタンディング・オベーション!アンコールまで温存していた“The Sound of Silence”は手もみ風の手拍子が起きておいおいっと思ったら自然と止んだよ。題名と曲が一致しないだけで “The Boxer”と“Cecilia”も多くの人が聴いたことあるはずの有名な曲!2回目のアンコール締めでの“Cecilia”は途中でバンド・メンバーの紹介も入り、湿っぽくなることなく賑やかに2時間強のステージが終了。後世に残るであろう数々の名曲をナマで聴けてよかったー♪

過去('81~'83、'93、'03~'04)に3回のリユニオンツアーを行っており'93に来日しているが、今回のツアーは豪・ニュージーランド・日本以外に公演は予定されていないそうで、年齢的なこともあり彼らの日本での最後の公演になるのではないかと云われてます。
SIMON & GARFUNKEL@Nippon Budokan(7/15)_c0024243_6251098.jpg
“コンドルは飛んで行く”が『Live 1969』に収録されてなかったことを指摘し、ライブ盤でなく原曲を聴きたいと注文してきた連れのマダムとは、S&Gと同世代の母でした~。そういえば、身近では兄が好きでよくレコード聴いてたっけと思い出したりして。だからワタシも曲知ってるんだ!にわかリスナーの2人が観に行ったと知ったら悔し泣きするかもな。えへっ。



2009.07.15@Nippon Budokan

旧友-ブックエンドのテーマ/Old Friends - Bookends
冬の散歩道/A Hazy Shade of Winter
アイ・アム・ア・ロック/I Am a Rock
アメリカ/America
キャシーの歌/Kathy's Song
ヘイ・スクールガール/Hey Schoolgirl
ビーバッパ・ルーラ/Be Bop A Lula
スカボロー・フェア/Scarborough Fair
早く家へ帰りたい/Homeward Bound
ミセス・ロビンソン/Mrs Robinson (includes Not Fade Away)
スリップ・スライディン・アウェイ/Slip Slidin' Away
コンドルは飛んで行く/El Condor Pasa

【Art Garfunkel solo】
ブライト・アイズ/Bright Eyes
ハート・イン・ニューヨーク/A Heart in New York
パーフェクト・モーメント/Perfect Moment

【Paul Simon solo】
ボーイ・イン・ザ・バブル/The Boy in the Bubble
グレイスランド/Graceland
時の流れに/Still Crazy After All These Years

ニューヨークの少年/The Only Living Boy in New York
マイ・リトル・タウン/My Little Town
明日に架ける橋/Bridge Over Troubled Water
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(encore1:)
サウンド・オブ・サイレンス/Sound of Silence
ボクサー/The Boxer
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(encore2:)
木の葉は緑/The Leaves That Are Green
いとしのセシリア/Cecilia
by 033_MFS | 2009-07-22 06:26 | ♪音楽-LIVE
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♪My Antenna♪
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